インスリン外来(インスリンポンプ、FleeStyleリブレ)|鶴ヶ峰駅・糖尿病内科・内科|eatLIFEクリニック

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インスリン外来(インスリンポンプ、FleeStyleリブレ)

インスリン外来(インスリンポンプ、FleeStyleリブレ)|鶴ヶ峰駅・糖尿病内科・内科|eatLIFEクリニック

インスリン外来

インスリン外来

まずインスリンとは、膵臓(すいぞう)から分泌される血糖値を下げるホルモンです。インスリンは病院で点滴に混ぜて投与する方法もありますが、患者さんが自身で行うときは皮下に注射します。注射の頻度は1日1~4回と、患者さんのインスリンの分泌状況や血糖値に合わせて変えます。血糖値をみながらインスリンの量を調整する必要があるので、血糖値を自分で測定してもらいます。

インスリン分泌が枯渇している1型糖尿病の場合は生涯インスリン注射をする必要があります。
2型糖尿病の治療として、まずは食事・運動療法、それでも効果が低い場合に薬物療法が選択されます。ただし、高血糖によりインスリンを出す膵臓の機能が弱ってくると、内服薬では血糖値を下げられないことが多々あります。例えば、HbA1c(1~2か月前の血糖値の平均を表した指標)が10%以上とかなり血糖値が高かったり、尿にケトン体という酸性物質が出たりする状況では、高血糖による意識障害を予防するため、より確実に血糖値を下げるためにインスリン注射が選択されます。この場合、1日4回のインスリン注射を行うことが望ましいのですが、患者さんの血糖値などの状況に合わせて1日1回からのインスリン注射の導入も行っています。

早期にインスリン注射を開始することで膵臓の負担を和らげることができます。しばらくすると膵臓が再びインスリンを分泌することも珍しくないため、早期のインスリン療法の導入が推奨されています。早めにインスリン注射を開始した場合、ほとんどの人は徐々にインスリン注射の回数や量を減らしていき、最終的に内服薬に切り替えることができます。あるいは薬が必要ない状態になることもよくあります。インスリン注射をしたら一生!と患者さんに言われることが多いのですが、一生インスリン注射をしなければいけない人は、それまで高血糖の状態を何年も放置して、ついに膵臓がインスリンをうまく分泌することができなくなったときです。そうでなければインスリン療法を離脱される患者さんがほとんどなので、もしインスリン注射が必要な状態だと言われたら、落ち込まずに話を聞いていただけると嬉しいです。繰り返しますが、早めに血糖値を下げる対応をしておけば、一生インスリン注射が必要になることはまずありません。

インスリン注射を開始するにあたって、入院で行う医療機関も多いですが、当院では外来でのインスリン導入を行っています。ただし、高齢であったり、麻痺があったりと自分で注射を行うことが困難な場合は家族に協力していただいたり、入院で治療を習得していただくこともあります。外来では注射の手技など、看護師が丁寧に説明します。血糖値がかなり高い人はインスリン開始した後、頻回に受診してもらうこともありますが、基本的には月に1回程度の受診で調整していきます。

インスリン製剤はかなり進歩しています。当初のインスリンは、牛や豚の家畜の膵臓から抽出したもので、不純物が多く、アレルギー反応が出るなど問題が多かったようです。しかし、1980年代になるとヒトインスリンの合成が可能になり、インスリン治療は大進歩しました。かつては「死の病」と言われた糖尿病ですが、インスリン注射によって治療可能な病気になったのです。今では、約2日間も効果が続く持効型インスリンや一般に超超速効型と呼ばれるインスリンも登場して、糖尿病患者のQOLは格段に向上しています。
注射針の進化も著しいのです。注射針は最短で3mm。針の太さも外径0.18mmの極細のものがあります。蚊に刺されるくらいの痛みと例えたことも。痛点に当たらない限り、ほとんど気にならない程度の痛みです。

とはいえ、インスリンを自分で注射しなさいと言われたら、誰でも不安になります。不安を少しでも和らげるように詳しく説明することを普段から心掛けています。インスリンが効き過ぎて低血糖にならないように、患者さんの血糖値やインスリンの分泌能力などにあわせて注射の種類や回数、量など細かく調整していきます。不安や疑問は遠慮なくお伝えください。

インスリンポンプ

インスリンポンプ

インスリンポンプは、インスリンを持続的に注入する小型の器械です。簡単なボタン操作でインスリンの注入が可能です。その日の体調や運動量、食事内容の状態に合わせて必要なインスリン量を少量ずつ調整できます。人目を気にせずにインスリンを注入できることができることも利点です。

インスリンポンプは片手に納まるほどの大きさで、専用のベルトやポケットに入れた状態で常時携帯します。皮下に刺されたカニューレという柔らかく細いチューブからインスリンが注入されます。約3日に1回、このチューブを交換する必要があります。

血糖値とインスリン分泌のグラフ

健康人のインスリンの分泌は、基礎インスリンと追加インスリンに分けられます。24時間持続的に分泌されているインスリンを基礎インスリン、食事の時に分泌されるインスリンを追加インスリンと呼びます。インスリン注射の場合、基礎インスリンと追加インスリンの2種類のインスリンを使うことが必要ですが、インスリンポンプでは1種類のインスリンで基礎インスリン(少量ずつ24時間持続的に注入)と追加インスリン(食事に合わせて必要なインスリンをポンプのボタンで注入)をカバーします。

最新のインスリンポンプでは、この基礎インスリンをAIが学習して自動で注入してくれるので、基礎インスリンの調整を考える必要がなくなりました。また、食事の際に注入した追加インスリンの量が少なくて食後に高血糖になった場合、自動でさらなる追加インスリンが注入されるようにもなりました。逆に、低血糖を予測し、血糖値が下がり過ぎると基礎インスリンを調整して低血糖を防ぎます。
これらはインスリン分泌が枯渇している1型糖尿病、インスリン注射では血糖コントロールがうまくいかない2型糖尿病の患者さんにとても嬉しいポイントです。

FleeStyleリブレ

500円玉大の小型の丸いセンサーを二の腕に装着することで、センサー中心部に取り付けられた極細のフィラメントが皮下に挿入され、グルコース値を1分毎に測定します。穿刺器具で指先から血液を採取する自己血糖測定とは異なるので、測定する時の痛みがありません。このセンサーは14日で交換します。センサーの装着の時には少しだけ痛みを伴いますが、専用の穿刺器具があるので痛みは一瞬です。以前は専用の器械やスマートフォンをセンサーに当てることで血糖値を確認していましたが、最新のモデルでは、スマートフォンにダウンロードした専用のアプリで血糖値を確認することができます。また、血糖値がグラフ化されるので、血糖値の変動を確認することや、自分の血糖値の傾向を把握することができます。高血糖アラート、低血糖アラートを設定できるので、アプリを開いていない時間の予期せぬ血糖値の変動を知ることができます。
血糖コントロールを良くするためには、血糖値にあわせて食事や運動、人によってはインスリンの量を調整することが必要です。やみくもに頑張るのではなく、このフリーススタイルリブレを使って自分の血糖値を確認しながら対策することで、効率よく血糖値の改善を目指すことができます。

当院でフリースタイルリブレを保険適用できる方

インスリンの自己注射を1日1回以上している方(1型糖尿病、2型糖尿病などの糖尿病の型は関係ありません)

こんな方におすすめです

  1. 血糖の変動が大きく、1日に複数回の血糖測定をする方
  2. 血糖の変動を把握したい方
  3. 低血糖を起こしやすい方、低血糖で入院したことがある方
  4. 従来の血糖測定方法(指先での血液採取)で、何度も指を傷つけたくない方
    職場や外出先での従来の血糖測定が難しい方
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