一般内科
一般内科
一般内科では、日常生活の中で比較的遭遇しやすい急性症状や慢性疾患の継続的な治療とコントロールを行っています。また、専門的な高度医療が必要な場合は、専門の医療機関へご紹介し適切な治療を受けていただけるようにする役割も担っています。以下に内科でよく見られる症状を挙げています。複数の症状が出ていて「何科を受診したらよいかわからない」といった場合など、お悩みの際はお気軽にご相談ください。
このような症状と疾患の方はご相談ください。
日常的に起こりやすい症状でも、適切な検査を行うことで重大な病気の早期発見につながることもよくあります。体調不良や健康に関して気になることがございましたら、何でもお気軽にご相談ください。
※風邪症状の方は当日までに事前に連絡してください。急に来院されても、数時間後に再度訪問していただくこともあります。急な受診になるため予約をされたとしても待ち時間が最長1時間程度生じることをご了承ください。また、当院はエレベーターのない3階に位置します。体調が悪い時に階段を使うことが難しいようであれば他の医療機関の受診をご検討ください。
風邪は正式には「かぜ症候群」といって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰などを主症状とする上気道(鼻やのど)の急性炎症の総称です。発熱、咽頭痛、全身倦怠感、食欲低下などを伴う場合がありますが、原因の80~90%はウイルスが占めており、粘膜から感染して炎症を起こします。つまり、細菌に対して有効な抗生物質は一般的に風邪には効果がありません。市販薬でも効果はありますが、他に病気があり薬の飲み合わせが心配だったり、何を飲めばいいかわからなかったりと不安なときは遠慮なくご相談ください。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)やインフルエンザは高熱を伴うことが多いのが特徴です。さらに、インフルエンザであれば、抗インフルエンザウイルス薬が発熱期間を短縮してくれるため、38℃以上の高熱であればインフルエンザの検査を行うことは意義があります。当院では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とインフルエンザウイルスの検査を同時に行う抗原検査キットで検査することができ、15分程度で結果が出ます。風邪症状の方は、通常の外来の合間に検査や診察をするため、専用のお部屋を用意しています。当院ではマスクの装着をお願いはしていませんが、咳などの症状がある方はマスクの着用をお願いします。
インフルエンザウイルスによる急性熱性感染症で、A、B、Cの3型があり、通常、寒い季節に流行します。感染を受けてから1~3日間ほどの潜伏期間の後に、38℃以上の突然の高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などが現れ、咳、鼻汁、咽頭痛などの症状がこれらに続き、およそ1週間で軽快します。主な合併症としては肺炎、脳症が挙げられます。通常の風邪とは異なり急激に発症し、全身症状が強いことが特徴です。抗インフルエンザウイルス薬が発熱期間を短縮してくれるため、38℃以上の高熱であれば検査を行い、適切に治療することが大切です。
季節性インフルエンザはいったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。特に一緒に暮らす家族には感染が広がりやすいため、家族の誰かがインフルエンザにかかった場合、インフルエンザの予防のために当院では抗インフルエンザウイルス薬の予防投与を行っています。インフルエンザの治療または予防投与は発熱してから48時間以内に治療を開始することが必要です。お困りの場合はお気軽にご相談ください。ただし、通常の予約患者さんがいっぱいで、受診をお受けできないこともあります。特に当院かかりつけの患者さんは優先的に受診できるように努力はしますので、ご一報ください。
胃腸炎のほとんどはウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど)で、一部に細菌性(カンピロバクター、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌など)が見られます。ウイルスが付着した料理を食べたり、手指についたウイルスが口に触れたりすることで感染し、冬場、幼稚園や小学校などで集団発生することも少なくありません。
症状は下痢、腹痛、嘔吐、発熱が多く、治療は脱水を予防し、症状に合わせた内服薬を服用します。細菌性が疑われる場合には抗生物質を使用することもあります。脱水予防には、自宅で出来る経口補水療法(ORT oral rehydration therapy)が効果的です。当院では脱水の治療のための点滴に対応していますが、残念ながら階段で3階まで登っていただく必要があります。おつらい場合は、近隣の消化器内科への受診をすすめさせていただくことがあります。
じんましんは皮膚の一部が突然くっきりと赤く盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡形もなくかゆみと皮疹が消えるという特徴があります。たいていかゆみを伴いますが、チクチクとした感じや焼けるような感じになることもあります。発症して6週間以内を「急性じんましん」、それ以上経過した場合を「慢性じんましん」と呼びます。じんましんの治療は、まず原因や悪化因子を探して、それらを取り除く、または避けるようにすることです。アレルギーが原因であれば、原因アレルゲンや刺激を回避します。仕事や勉強などのストレスや不規則な生活を避けることも重要です。薬物治療は、抗アレルギー薬などの飲み薬や塗り薬が中心となります。
アレルギー性鼻炎には、スギ花粉やヒノキ花粉などが原因で起こる「季節性アレルギー性鼻炎(花粉など)」と、ハウスダストなどが原因で季節に関係なく起こる「通年性アレルギー性鼻炎」があります。さらっとした透明の鼻水、鼻づまり、発作的に起こる連発するくしゃみが主な症状で、空気中に浮遊する原因物質(アレルゲン)が鼻の粘膜から体内に入ることによって起こります。アレルギー性鼻炎の治療には「薬物療法」、「アレルゲン免疫療法」、「手術療法」があります。また、症状の原因となるダニやスギ花粉などのアレルゲンを回避する環境を整えることも重要です。
当院では抗アレルギー薬、目薬、点鼻薬を処方しています。特に季節の花粉症でお困りの方は、症状や体質に合った薬を選択しますので、お気軽にご相談ください。
頭痛にはいくつか種類があり、最も多いとされるのが緊張型頭痛です。後頭部やこめかみ、額などの頭重感や痛みがあります。主な原因は、頭、首、肩の筋肉の緊張によって血行が悪くなることとされていますが、ストレスなどの神経的な緊張が引き金となることもあると考えられています。静かに休んで過ごすことで改善しますが、鎮痛剤の投与をすると早めに改善します。日常生活に支障がでるようであれば内服をおすすめします。また、片頭痛の場合は痛みの程度が強く吐き気を伴うこともあり、持続時間も長いことが特徴です。これには通常の鎮痛剤は効かないため、片頭痛用の薬を内服することになります。投薬で改善しない場合や他の症状を伴う場合は脳出血などの他の病気が原因のことがあるため、脳神経内科や脳神経外科へ紹介することがあります。